2008年10月10日

留学生受け入れ30万人計画に明日はあるのか?

2008_poster.jpg



10月6日付け 読売新聞 社説より

留学生政策 30万人受け入れへ議論深めよ


(本文より引用)
政府は、大学などで学ぶ留学生を、現在の12万人から2020年をめどに30万人にまで増やすことをめざす「留学生30万人計画」の骨子を策定した。

 政府が留学生受け入れ政策を打ち出すのは、1983年に「留学生受け入れ10万人計画」を掲げて以来、25年ぶりのことだ。

 大学や大学院の国際化が進み、研究が活性化すれば、科学技術の振興や産業の国際競争力向上にも役立つ。

 日本と諸外国との懸け橋となる優秀な人材を育てることは、国際社会で日本が発言力を増す上でも重要なことだ。

(引用終了 続きを読みたい人はこちらをクリック)



マスコミに大きく取り上げられることはありませんが、日本の日本語教育振興政策は拡大傾向にあると思います。阿部首相(当時)が提唱した「21世紀東アジア青少年大交流計画」なんてのもありますし、海外の中核的な日本語教育機関をつなぐネットワークを作りと、その拡大(さくらネットワーク)なんて話もあります。

で、国内に目を向けてみるとこれ。「留学生30万人受け入れ計画」。

中曽根首相の頃に提唱された「10万人受け入れ計画」が2003年に達成されたのですが、それの拡大推進政策といったところでしょうか。


日本語教師としては、生徒が増えることは大歓迎です!
まあ、世のため人のためというより、自分のための賛成なんですけど・・・。つまり学生が来た方が先生の需要も上がるわけで・・・。

教員不足が指摘されれば、教師の待遇向上すべきなんて言う議論が出てくるかも知れませんし。

でもまあ大切なのは、30万人計画というのが本当に必要なのかどうかというところだと思います。

留学生の多くは、もちろん日本で働くか、出身国に戻って日系企業で働くことを夢見て日々勉強しているわけですが、ホントに留学生を雇ってくれる会社ってそんなにたくさんあるんでしょうか。

外国人を雇うところは、(国内だと)大体が即戦力重視であることがおおいんです。留学生は、言葉はできますが即戦力、というのとはちょっと違う感じがします。

結局これも需要と供給のバランスで、せっかく日本語学校の生徒が卒業したはいいけれど、就職先が見つからないというのはちょっとかわいそうな気がするんです。

高いお金を払ってきていることが多いので、日本語学校でいろんな事を学び、就職先も決まってほしいものですね〜。

30万人、なんて言うこだわりはそんなに必要ではなくて、「留学生受け入れ推進」とかにしておけばいいのにな、と思います。30万人という数字は多分、他国との留学受け入れ人数の比較から出てきたのでしょう。


posted by MSD at 00:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本語教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うちの大学もこれに翻弄されています。
留学生が増えることは、悪いことではないけど、大変なことが増えるのは必至。

どう対応するか・・・日本人の能力も問われるなーなんて思っていますが。

現在留学生数は10万人。
3倍になるなんて・・・
凄すぎだよねー。
Posted by じゅんじゅん at 2008年10月10日 21:20
現場はやっぱりたいへんやろうね〜

おいらも実は下半期から後期本科授業の担任をやらされることに決定〜。

じゅんじゅんの大変っぷりをその内、身をもって知ることになるようです〜
Posted by MSD at 2008年10月10日 22:28
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