2009年07月11日

プリンストン大学教授 牧野成一氏の講演を見た。

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本日、立命館大学 衣笠キャンパスで行われました「第1回学術講演 日本語、日本文化教育とアニメ:『千と千尋の神隠し』の場合」を見に行きました。講演された牧野成一先生はアメリカのプリンストン大学 東洋学科の教授(言語学博士)で大変著名な方だそうです。

内容は、非常におおざっぱに言えば「プリンストン大学では『千と千尋の神隠し』をどのようにして日本語教材として使用しているか。」というものだったと思います。

これは映像教材なのですが映像を授業で直接見せるということはなく、各自が個別に見てきて授業では先生の話を聞いたり自分の意見を言ったり、、という流れになるようです。

で、この映像を基にしてどのようなお話をされているか、という点ですが例えばキリスト教的宗教観と日本神道(もしくはアニミズム)的宗教観の違いについて考えてみたりだとか、映像を通してみる日本のスモールC文化の考察(ハンコの文化・電車の文化・お風呂、温泉の文化)だとか、人面鳥から半獣半人の登場する神話について考えてみたりだとか、非常に高度かつ多岐に渡る内容でした。

う〜ん、やはり私がやってる初級クラスとはかなり違いますね。

あと、物語の解釈としては、先生は「水の物語」であり「恩返しの物語」であるとおっしゃっていたのですが、生徒によっては「旧帝国日本軍と当事の朝鮮の関係を象徴化した物語だ」と解釈したり、「資本主義批判の物語だ」「ラブストーリーだ」などなど、いろんな解釈が学生から出てくるそうです。

このように、「想像の名のもとに自由に映像の意味解釈」をし、発言する「内容本位の授業」を目指しているとのことでした。正解の無い授業なので評価をつけるのは大変なようです。

なるほど〜、まあ読解の授業では似たようなことをやろうとはしているのですがここまで高度な内容に持っていけるものなんですね。
勉強になりました。








posted by MSD at 17:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本語教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
面白く読ませてもらいました。
なるほど、視聴覚教材だから!
というのに囚われていた気がします。今までは。勉強になりました。
Posted by R163 at 2009年07月15日 00:58
コメントいただきありがとうございます。
「勉強になった」その一言、とっても嬉しいです!その言葉を糧にしてブログ更新がんばります!
Posted by MSD at 2009年07月17日 01:10
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